すぐそこに気配が 泥の中に、Foot print をみる。 森のなかで、草木がなぎ倒されたtrackを発見する。 風がふわりと、獣の匂いを運んでくる。 5日間で、実際に河原で見かけた熊は2回だけだったけれど、 姿はなくとも、すぐ傍に気配を感じていた。旅の間、ずっと。 ゆるりとした時間のなかで、でも、同時に、常に緊張感の糸が一本ピーンと張っている時間でもあった。ユーコンの原野。