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電車のなかで、ふと思い出したちょっと前のできごと。忘れないように、メモメモ。


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お客さんのブログは、(読んでいるとキリがないので、)意図的に目を通さないようにしているが、でも、何事にも例外はある。 am25:00 。写真がいい。何でもない日常を切り取ったその瞬間が、なんともセンスある。


筆者とはお会いしたことなかったので、ずっと私の勝手な片思いだったのだが、先日のアラスカ説明会に参加してくれて、初めてご本人に会えた。密かに嬉しがっていたワタシ。そのときは、あ、どうも、って挨拶だけだったのだが、後から彼がくれた、ウインター・キャンプ説明の感想。


「キャンプで薪を拾う写真のとき、「木を借りる」って表現していたでしょ、それで世界観がスーッと理解できましたよ」


視点がかっこいい、と思った。

そういわれれば、そう言ったかもしれない、本人ですら無意識の言葉。たしかに、薪を拾う際、マットから、masa兄から、「枯れた木だけ持ってくること!」って、何度も何度も念を押されていたっけ。ちょっと失礼、分けてくださいな、って木に話しかけながら、パキパキ流木をもらってきたんだった。



という意識が根底にあって、それで、「借りる」って表現が口をついたのかもしれないけれど、そんな、ふとした単語をすかさずキャッチする彼のアンテナにこそ、彼の世界観がかいま見えるってものだ。


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言葉の細部に神は宿る。

ふとした瞬間に顔を出す神様を見逃さないよう、アンテナをちゃんと磨いておこう、って思った今日の帰宅途中。