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まだ続くよ、金さんの、自然塾話。


筑波トレッキングの帰り道、木が切り倒されて、真新しい切り口が目の前に、どーんと。


さて、ここから何が分かる?


年輪数えて、木の年齢?


・・・くらいしか分からない私だが。


「この木はねえ、150年くらい生きていたなあ。最初の10年は、寒かったんだね。年輪がぎゅっと詰まっている。その後少しこの辺りの気候が温かくなって、で、また、寒い時期が続いたんだなあ。ほら、この辺、年輪が細かいでしょう。彼らは声をあげてはしゃべれないけど、たくさんのことを語りかけてくれているんだよ」


って、まだ木の香りかぐわしい切り口を、愛おしそうに触る金さん。


年輪のひとつひとつが詰まっているか開いているかで、この木が過ごしてきた環境が分かってしまうのか!考えたことなかった・・・。でも、南が大きく開いて、北の方角の年輪が詰まっている、っていう通説は、必ずしもそうでもないらしい。


自然が語ってくれているはずの、たくさんのことを見逃さなかったら、アラスカまで行かずとも、筑波山ですら、なんて物語あふれる場所なんだろう。


小さな自然から、その奥にある大きな営みが見える気がしてきた。もっと、目を開こう。