アラスカ病保菌者の会。30名弱参加。


アラスカ病
 =アラスカが好きで、つい人に勧めたくなる。世界には、沢山訪れる場所があるのに、何故か何度も足を運んでしまう。たまに心がアラスカに飛んでいってしまい、都会生活が苦しくなる・・・等の症状が顕著。


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口べたな私が、ゲストを差し置いて、時間を30分も押して、つい話してしまうのは、私がアラスカ好きだから、じゃない。聞いてくれている人が、聞く姿勢で、ニコニコとしていてくれるからだ。天国のようなこの空間。


「アラスカでキャンプをする」と言って、


「えー、キャンプは眠れないから嫌ね」と言う人を相手にしゃべるのと(←それはこの間の関西空港)、「キャンプは何にも代え難い贅沢な時間の過ごし方ですよね!」と大きく頷いてくれる人が相手とでは、それは、力の入り方も違うというもの。


今日来てくれた人の何人かが、(できれば、私が手がける旅で・・・、でもそうじゃなくてもいいので)、この夏、アラスカ行きの切符を手にしてくれたら嬉しいなーと思う、夜中1時。


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「1週間、自然のなかにいたら、自分の匂いが自然に同化する」

「香水つけてたら、そりゃあ、花の匂いなんだから、虫もよってくるでしょう」


と、masa兄 は言っていた。

「今日は風呂に入れないんですか!嫌だな、キャンプって・・・」と言っていた数年前の自分が懐かしい。


バックカントリーに入り、1週間風呂に入れない期間は、今や、どちらかといえば、嬉しい時間だ。余計な社会性から、自由になれた感じがする。日々、汚くなっていくのと反比例して、気持ちはキレイになっていく。・・・今日の話を聞いて分かった・・・、そうか、それはつまり、自分が野生に戻っていくのが嬉しいのか・・・


って、これを読むと、動物みたいな私だが、東京生活を送る自分は、ちゃんとお風呂入ってるよ。


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アラスカで、1時間でもいいから、たった一人でトレイルを歩いてごらん。あまりの自然の大きさに飲み込まれ、自分の小ささとの対比感覚がおかしくなって、ちょっと頭が混乱してきた頃、大きく深呼吸を。


ゴチャゴチャ考えていたことが、全部どうでもよくなって、静かな心で、もう一度大自然に向きあえる。


心が静かになると、頭の上を覆う青空が、心の中に、すとん、と落ちてくる。


すとん、って、音をたてて。


それが、心が大自然に流れ出す合図。