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mixiはすごいなー 。日本にそんなにはいないだろう、「極北愛好者」たちと、どんどんつながっていく。世界中のみんなが、アラスカを愛している人達みたいだ。この輪の中にいると。


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アラスカの冬、フェアバンクスで待ってくれているのはキース夫妻だけじゃない。犬ぞりマッシャー、パットも、その一人。初めて会ったとき、「一番信頼している犬が私を気に入ったから」という理由で、私のことをかわいがってくれている、アラスカの肝っ玉母さん。


去年までは、エドと二人、電気も水もない、小さな小屋が彼らの住処だった。水は、どこからか汲んできたやかんの水だけ、トイレはもちろんアウトハウス、電気はないから、夜の明かりは小さなランタン。


仕切もない小さな空間に、ベッドと、ふかふかの一人用ソファーと、暖炉と、それだけの質素な空間だけど、不思議とほっとする暖かさが、この空間にはあった。小屋のなかで、パットの入れてくれたホットチョコレートと、手作りブルーベリーケーキを食べながら、犬ぞりで冷え切った体を、暖める時間が、好きだった。


人間って、これだけのものがあれば十分に幸せに生きられるんだ・・・、って思わせてくれる小屋だった。


が。


今年行ったら、新しくなってた。


「手狭になっちゃったからね、大きくしたよ」と、いきなり前年比4倍の大きさになった新・小屋は、もちろん彼らの手作りだ。アラスカに通うようになって、家は自分でつくるものなのだ、って考えられるようになった。部屋が足りなくなったら増築すればいい。ドアがほしければ、壁をくりぬいてドアを嵌めればいい。窓から見える景色が気に入らなければ、家を動かせばいい。


って考えられるようになった私は、それまでよりも、ちょっとだけ自由な気分を手に入れた。(といっても、軟弱都会人のため、自分じゃあ、釘すら満足に打てないのだが)


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3/26(日) 関西空港でアラスカの夕べやります 。150席もあるのに、予約が5人なんて、アラスカの人口密度なみにスカスカな状況らしいので、応援きてください。


4/13(木) masa安藤兄がくるので、アラスカ語る会 やります。新宿のオフィスで。アラスカ土産もってきてもらおう。2次会は、探検隊・新社員食堂  利用予定。