時差ぼけのおかげで、帰国後もめちゃくちゃ早起きな2006年生活を堪能している私です。おはようございます。(朝5時。)
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片道10キロ、標高差1000m下る、グランドキャニオン大峡谷のプラトーポイント行きトレッキング。
ツアーリーダーは、「全員ができるとは思わない。大変なトレッキングだよ」っていつも忠告するんだけど、いい経験になるよーと出発前から宣伝している私たちなので、ツアー参加者は、やる気満々。普段歩き慣れている人ばかりでなく、トレッキング体験初、という人達も、かなりの確率で参加する。
今回も、体調悪い1名を除き、9名が参加した。しかも今回は、2006年元旦に、このトレッキングという日程。
数日前、デスバレーでの砂漠散歩で、へにゃへにゃだったメンバーを心配したリーダーは、前日、カウントダウンもそっちのけで、しつこいくらいに、歩く心構えを語ってくれた。
・迷わない道だから、自分のペースを守ること。誰とも競争しないこと。
・グランドキャニオンは、スケール感があまりにも大きい場所なので、人間は、自分の小ささを知ると本能的に畏れ、早くここから逃げ出したいと感じ、知らず知らず急いでしまう場所であること
・人間の脳は、「下って上る」順序に慣れていないから、いつもと違う動きに混乱して、疲れてしまう(普通の山は、上って下る)
・疲れたときは、遙かかなたにみえるゴール(崖の上)を見て、より疲れないこと。来た道を振り返り、もうここまで歩いてきたんだと、自分を励ましてあげる。何カ所か自分なりの中継ポイントをつくってあげて、遠いゴールじゃなくて、そこまでたどり着くことを考える。たどり着いたら、30秒休憩し、自分を褒めてあげる。
などなど。みんな、神妙な顔して聞いている。
で、私はというと、普段なら気軽なこのトレッキングなのだが、今回は、1ヶ月前のネパールで消耗した体力を、フル充電しないままやってきてしまった。(充電池残量1/3くらい)。さらに極度の乾燥で喉を痛めて、微妙に熱があったため・・・体調と相談しながらの、ドキドキの参加なので、やっぱり神妙にアドバイスを聞く。
案の定、帰りの登りでエネルギーが切れ、カンタンに疲れた私は、一人、遠いゴールを目指して、トボトボ歩くはめに。来た道を振り返って自分を励ましては、「こりゃホントに山と人生はいっしょだなー。遠いゴールも一歩一歩。辛い道も、いつかは必ず辿り着く~。」と、1年の始めに相応しい哲学的な1日を過ごすこととなった。
で、何で、そんな辛い思いしてまで下に降りるの?と言われれば、
焼酎会社のキャッチコピーを借りれば、「水が刻んだ時を想う 」 からだし、プラトーポイントまで行けば、その水(コロラド川)の声が、音が聞こえるからで、
行って良かった、というのは、戻ってきた皆の、満足気に輝く笑顔を見れば、一目瞭然。
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グランドキャニオン、毎年400万人の人が訪れていて、そのなかで「一歩でも峡谷内に足を踏み入れる」のは、たった1%弱、だそうです。
2006年のチャレンジに、あなたもどうですか? トレックアメリカ
でグランドキャニオン。