trekamerica


14年前。


20歳の春、バックパックに沢山の荷物と夢と希望と不安を詰め込んで、成田を旅立った。人生三回目の海外旅行、初めての一人旅。右も左も分からずに、空港からどのバスに乗って良いのかも分からない。分からない英語で助けを求め、涙目になりながら、ようやく、ようやく、たどりついた、ロサンゼルスの集合ホテル。


そのときに体験した、3週間のアメリカ大陸横断キャンプ旅 は、毎日が吸収と発見と驚きの連続だった。自分の世界観の再編成。


その時間をナビゲートしてくれたツアーリーダー、スティーブに、まだ、「ありがとう」を言っていない。20歳の私は、3週間分の感謝の気持ちを、語彙不足で[thank you]、との一言でしか表現できなかったけれど。今、今なら、あのときの溢れる想いを、もう少しだけ伝えられる。


明日、そのスティーブが東京にやってくる。


14年目のありがとう、を、ようやく、明日。

こんな機会がめぐってきたことに、心から、感謝。