一昨年の秋、黄色いGT(自転車)を手に入れた。それから、私の生活は、少しだけ、いや、大きく変わった。


電車に乗る回数がめっきり減り、頭のなかの東京の地図は、地下鉄マップから、分かりやすいけど走りにくい大通りと、走りやすいけどわかりにくい裏道の線でつながるようになった。時速20キロの世の中は、早すぎず、遅すぎず、ちょうどいい。自分の行動半径が、ぐーんと広がった。


そしてそして、アスファルトだけじゃなくて、山のトレイル道 も走れるんだ、って気づいた去年。



正月、荒川土手を東京湾までのサイクリング で始まった2007年。この静かな自転車熱はどこに進むんだろうか。

と思っていたところへ、この正月、ベトナムへMTBを持ち込んで2週間の旅 をしたakoさんから、素敵な報告が飛び込んできた。



「 ”Hello♪”いったい何人と笑顔で挨拶を交わしたのでしょう。
    
民家から、手を振りながらHello!Hello!と声が掛かれば、こちらも大きく手を振って応えました。沿道に駆け寄ってきて、前方で構えている子供達。時速25kmでのハンドタッチは、とても痛いのですが、はしゃぐ彼らの様子がもう嬉しくてたまりません。大人だって目が合えば、Hello、Chaoと声が掛かったり、にっこり頷いて応えたりと、反応なしなんてことがありません。登り坂ではトラック、バイクから笑いながら手を伸ばしてきて”引っ張ってやるよ~”の合図があったり、、、


下校途中の子供達からは”どこから来たの~?名前は~?”なんて声もよく掛かります。”日本からよ~!こんにちは~!”そう応えると、子供達が揃ってコンニチワ~!コンニチワ~!と復唱しているのが聞こえました。
     
好奇心・挑戦心・そして適度な体力を持ち合わせたメンバーと毎日笑って過ごせたことが、何より心地よかったです。国籍も年齢も違うメンバーでしたが、仲間として対等に付き合えるのは多国籍ツアー・Activeツアーの醍醐味でしょう。」




東南アジアは、未知の世界。・・・そうか、自転車でアジアか・・・!久々に、極北でも山でもない旅に惹かれた。