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去年、ユーコン川を1週間旅した女性の手記を読んでいたら、こんな文章に出会った。

「1週間、鏡を見なかった。旅が終わり、1週間ぶりに自分の顔をみたら、太陽の子になっていて(真っ黒で)びっくりした。水洗トイレにびっくりした。人の多さにびっくりした」

(手元にもとの文章がないので、テキトー)って書いてあって、ふふふっ、と笑ってしまった。


毎度毎度、アンカレジで同じことを思う。

トーキョー(人口12,000,000人)から到着したアンカレジ・・・アラスカ一人口密度の高い街(人口300,000人)は、そんな情報はうそだー、と思うほどに、のんびりした田舎町。

それが、1週間、山の中でキャンプをした後に戻るアンカレジの街は、

・建物が密集している
・信号が沢山ある
・車がひっきりなしに走っている
・人がいる

と、こんな都会じゃ、車に轢かれちゃうよ~と、オタオタしてしまうほどの大都会に変貌している。


同じようなことに、アメリカの水洗トイレとか、ホテルの真っ白なタオルとか、も挙げられる。南米のちょっと田舎を旅した後、帰りの飛行機でアメリカの空港でトランジットし、トイレに入った瞬間・・・。「おー、水洗だ。水が流れる。紙がある。便座がある。しかも自動で水が流れる。清潔だ~。文明万歳!」と、毎回、便器の前で、一人、じーんと感動している。または、ホテルで、ふかふかの清潔で真っ白なタオルに涙する。トーキョーにいたら、どちらも当たり前のことなんだけど。



つまり、人間の価値観、基準なんて、たった1週間あれば、カンタンに変わる(もしくは、私が単細胞なのか。)

「私は都会人だから、自然の中で、トイレもないところでキャンプなんて・・・」と思っている人も、やってみると、意外にすんなり溶け込めるし、楽しめるかもしれないよ、ってことがいいたい今日のテーマ。


で、ついでに、「私の常識は、一歩外に出てみると非常識」っていうことに気づくと、毎日のいろんな場面でこの考え方が応用できるようになる。たくましく、図太くなれる。ちょっとのことじゃ、へこたれない。