先日、花見の席で、半年ぶりに偶然会った、元探検隊スタッフ・Sは、最初の挨拶が、「りょーこさん、黒い」だった。

ああ、髪の毛?と聞いたら、いや、顔・・・と、小声ながらもはっきりと言ったのを、私は聞き逃していない。顔も黒いが、腹はもっと黒いので、その場はにっこりしておいたが、その言葉、忘れないよ、さえちゃん。


さて、休日の今日、より黒さに磨きをかけにやってきた三浦海岸。今日の「レッツチャレンジ!」シリーズは、

 

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↑シーカヤック。

7月の三連休を挟んで「ユーコン川・カヌーキャンプ」企画を練っているが、実は、カヌーもカヤックも、ちゃんとした形ではしたことがない。ので、今回が初挑戦。

利用したカヤックが競技用だったため、常に平均台の上をスキップで歩いているようなバランスの悪さに苦戦しながらも、ソロリソロリと3時間ほど、凪いだ湾の中で、ポチャポチャと遊んできた。

目線が水面から30センチという距離は新しい視線だ。水の近さと正面に見える水平線は、「この海は私のもの~」という気分にさせてくれる。

当然だけど、エンジンがないから、潮風と波とカモメと魚が飛び跳ねる水音と自分のオールが水を掻く音で、聴覚が心地よい。

そして、不思議なのだけれど、オールで掻く水は、

トロリ

としていた。何というか、わかんないかもしれないけど、それは決してサラサラ、じゃなくて、粘りけのある、とろ~りとした水面で、水でありながら水じゃないような、地面の上を進んでいるような、不思議な気分を味わったのだ。

帰り道の電車の中で、「ユーコン」「カヌー」ときたらお約束の野田知佑さん著「北の川から」を開いてみる。

そのなかで紹介されていた、カヌーで冒険旅行をした、キャリル・ウィーバーという50歳の女性の言葉。

「私は本物を経験したかったのだ。薄っぺらなものではなく、ずしんとくるもの、核心に触れることを経験してみたかった。

私は荒野を旅することをいつも夢見てきた。そこで忍耐力、技術、常識が試される。私は自分の「限界」が知りたかった。烈しい肉体的な挑戦、冒険をしてみたかった」


・・・あああああ、これは、私が正月にメキシコで誓った2005年の抱負そのまんまじゃーん。出来過ぎな写真と文章で、企画完成していない今から、気分は7月のユーコンへトリップ気味だ。

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一緒にトリップしたい方、野田さんの本(または去年出た「ウーマン・アローン」という本もお勧め)を1冊読んでから、夏休み8日間を、7月の3連休を挟んだあたりで獲得しておいてください。少人数限定企画の予定です。