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雪山講習の現場まで、コシガヤさんの車に乗っけてもらったので、東京~水上の関越道3時間、そりゃーたくさん、話をしてもらった。

山道具の選び方のイロハから、群馬の地理と歴史から、世界の山情報から、登山家の話から、都内の美味しいレストランの話まで、話題は多岐に渡って、とめどなく、それはそれは、いろんな話を。

話題が豊富すぎて、私のオツムにはオーバーフロー気味で、あんまり記憶に残っていないんだけど・・・いっこだけ、強烈に残っている会話。それは、講習の帰り道、「今日は雨の天気予報だったけど、晴れてくれて助かったねー」という会話の後。

「でも、自然のなかにいるときは、晴れてなくても、私は雨でも楽しむのが得意です。時間の限られた海外旅行の最中は、今日は天気悪いから明日やろうって言えないから、雨でも雪でも、よほどのことがない限り、外にいなくちゃいけない。「ああ雨か~」って思いながら動くより、雨の中の楽しさを探した方がトクだって気づいた瞬間から、天気が気にならなくなりました。」

「偉いっっっ!!!!!それは今、僕が力説していることなんだよ。週末が雨だから家にいようっていっていたら、週に1度の休み、天気によってはどこにも行けない。天候の条件の悪さは、ちゃんと道具がカバーしてくれるんだから、天気なんか気にせずに、外にでるべきだっ!」

と力強く頷いてくれた。えへへ。


雨の匂い、
雨露に輝く葉っぱと木々たち、
しっとりと湿って嬉しそうな苔類、
大地にたたきつけるどしゃぶり雨の勢いの良さ、

雨の後の太陽の力強さ、
太陽と対峙して輝く虹、

遠くに光る稲光(・・・こればかりは、近いとイヤだな)、
突然の雹(ヒョウ)の後、夏なのに真っ白になった街の景色、

雨の中、知恵を働かせて力を合わせて、ソッコウで組み立てたテントに入り、みんなと顔を見合わせた瞬間、

強風の中、30分以上かけ、全員で力を合わせてようやく組み立てたテント、

1日2mを超す積雪のなか、腰まで埋まりながら、チームワークを駆使して、ラッセルで進んだ雪道、

夕食の準備中、突風と夕立がやってきて、慌てて組み立てた慣れないタープ、


その瞬間はいろいろ大変なんだけど、思い返してみれば、晴れで見た景色より、思い出に残っていることは多いな、実は。

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そうそう、14日間、きれいに晴れだったけど、とんでもなく寒くて凍えて強風だった、去年の秋のアラスカキャンプの様子は、今週末4/9にお話します。