アラスカから一時帰国中の安藤さんと、沖縄料理屋で昼ごはん。

「この夏もJALがアンカレジまでたくさん直行便出しますねー」

「そうなんだよ。飛行機とかクルーズとか、たくさん人がくるのあんまり好きじゃないんだよな」

「お仕事増えていいじゃないですか(←安藤さんは日本からの旅行者を受け入れる立場)」

「でもそれによって、アラスカが必要以上に荒れてしまうでしょ?見る人も中途半端に見て、それほどアラスカを好きにならずに帰ってしまい、アラスカの土地にお金は落ちても、その大地には負荷がかかりすぎて、痛んでしまう。いいことないじゃん。

お金は紙切れ刷ればいいだけだから、無尽蔵につくれるけど、それで買えるものって、限りがあるからね。地球上の財産は、一定だから。僕はお金でなんでもできるのって、好きじゃない」


・・・お金を持っていたら誰でもアラスカに行けるわけじゃなく、その土地を踏めるかどうかの「テスト」で決まったらいいのに、え、そしたら私、落第しそうだ、どんなテストですかねえ、という話で、その後は変な方向に発展したのだが・・・


その場所にいかないと、分からないことっていっぱいある。本で読んでいるだけでは身に付かないことって。

せっかく行ける条件がそろっているのだったら(日本のパスポート持っていたり、飛行機代を買えるぐらいのお金があったり、時間があったり)、チャンスがあれば、ぜひ活用したい。

でも、行くことで、現地の自然とか社会を壊してしまうとしたら・・・。「ゼロ」は無理でも、「できる限り少ない影響力」で旅をする責任が私たちにはあるはずだ。

そのための第一歩は、現地を知ること。よーく準備することだ、と思います。なので、旅が決まった皆さんは、テストに通るよう、よーく試験勉強始めてください。カラッポのまま出かけたら、その土地に嫌われるかもよ。