私が昼間のほとんどをすごす場所「地球探検隊」では、不定期でメールマガジンを出している。編集後記で、ハワイ島感想を書いたが、とても書ききれなかったので、こっちでその続きを。

ハワイ島・・・思った以上の自然だった。まだこの世に生まれて50万年しかたっていないというこの島は、大地は、海から生まれて成長しているんだ、ってことを実感させてくれた。

真夏のビーチから、荒涼とした砂漠、鳥の声が美しい熱帯雨林、苔むしたシダの森…、どの場所にいても、神様が住んでいそうな不思議なエネルギーを感じさせる大地と、思う存分戯れた。

そして、ハワイ島でもう一つ気づいたこと。ハワイというと、よく言われるのが、「え、あんな日本人だらけの、六本木みたいな街に、今更?」という一言だが。

ワイキキを除けば、日本人はそんなにいないんだよ~ん、と思っていたら、ハワイ島にも、日本人は、たくさんいた。「日本人」…正確には「日系人」。その昔、サトウキビ・プランテーションで働くために日本からやってきた子孫たち、日系3,4,5世たちが、ハワイの人口割合の30%を占めている、と、現地の小学生用のハワイ地誌に書いてあった。

だから、街のスーパーに行けば、タクアンから鰹節まで、日本食は普通に見つかる。棚の前では、Tシャツにサンダル履きの、気楽な感じの日系じーちゃんたちが、英語と日本語を交えながら、どっちの鰹節が美味しいか議論している。

「シゲさんよ、今日はビール買わないのかい?」「いやー、嫁がうるさいからね」って会話が、レジの前で交わされていた。

で、今回の旅では、日系3世のフルショーさんご夫妻と知り合った。言葉に甘えて、毎朝、ごはんとみそ汁とパパイヤの朝食をごちそうになりに、家にお邪魔していた。

日本語と英語のチャンポンで会話しながら、彼らの生活をかいま見ることができたこと、彼らの、ハワイの太陽のような、カラっとさわやかで、気持ちの良い優しさに触れることができたことは、貴重な体験だった。出会えてよかったお二人だった。二人の優しさは、私にも伝染した(はず)。

アメリカ本土にいくと、いつもどこかで感じる「私はアジア人でマイノリティ」という感覚が、ハワイ島では、ほとんど感じない。考えたことなかったけれど、社会に普通に受け入れられているって、思いもかけないほど、心地よいものだった。ハワイ島って、実はとても暮らしやすい街かも…。