「ブログになってから、営業チックで文章が硬くなった」とある人から指摘された。とたんに書けなくなって、今日はスランプ。すでにこの画面の前で、1時間ほどフリーズしている。(パソコンじゃなくて自分が。)

フリーズするさらに1時間前まで、海外旅行好きな人たちと、お酒を飲んでいた。白ワインを頼んだら、「あれ、ちょっとでかくない?」と全員が即座につっこんだ、1.5L瓶がでてきたので、さらに調子にのって、クピクピとグラスをあけつつ、海外旅行ネタをサカナに、盛り上がった。(あ、だから頭働いてなくてフリーズしてるのか。)


黒髪のおかっぱ姿が、海外でモテる分かりやすい「日本人女性」スタイルだ、という結論が出てるまでに、「どの国で一番モテたか」という話になったのだが・・・。


何度も書いている気もするが、そりゃ、キューバだ。

街角で出会う男性(幼児から老人まですべて)がウインクをしてきて、そのなかの3人に一人は声をかけてくる。さらに10人に一人は追っかけてくる。ラテンのなかでも情熱度ナンバーワン。

この国で、コミュニケーションには欠かせないサルサのイロハを習ったとき、ウン・ドス・トレスとステップを気にして下を向く私に、先生は、「ステップより何より、僕の目を見て。ダンスって会話なんだから、目を見ないで踊れるわけがないでしょう、ハニー」と、何度も何度も教えてくれた・・・。あんなに真っ直ぐ長時間見つめられた経験は、あれ以来、していない。


単純な私は、すぐにその気になる。
クライミングをした後は、エレベーターなんか見向きもせずに、10階くらいヘーキで階段登るし、サーフィンしたら、床の上で「パドリングパドリング」と、パタパタ手を動かして復習するし、ヨガに挑戦した後は、「さー、骨盤を締めて、背骨を一本一本感じて見ましょう~」と、布団の上で柔軟体操。

だから、キューバから戻ってきて、そそくさと、何度か出かけた六本木のラテンバー。

・・・ち、違う~。
六本木じゃだめだ。

うまく言えないんだけど、たぶん、日本じゃない国で盆踊り大会があっても、何かが微妙に違うだろうなってことと、根は一緒だ。(わかる?)日本でサルサ踊っても、なんかつまらない。

キューバにまた行きたい、と思わせる最大の理由は、「ラム酒くさい薄暗い怪しげなバーでサルサ踊りたい」だ。

文化という名の、その場にしかない空気を吸いにいくだけでも、高いお金と時間をかけて海外に出かける価値はある。文化を輸入できるのは、ほんとの外側の部分だけで、根底に流れている空気までは、持ってこられないんだと思うよ。